建築学科に入学したものの、どんな本を読めばいいのかわからない…そんな悩みをお持ちのあなたへ。膨大な建築書の中から、特に建築を志す学生におすすめしたい10冊を厳選しました。
建築史からデザイン理論、巨匠の思想、街並みの美学まで、多岐にわたるテーマの本を通して、建築への理解を深め、未来の設計に繋がるヒントを見つけてみませんか?
Contents
建築空間の本質に迫る
- 「建築意匠講義」 香山壽夫 著
建築を学ぶ上で避けて通れない問い「建築空間とは何か?」。本書では、巨匠ルイス・カーンの思想を軸に、その本質を分かりやすく解説しています。数多くの建築書を読み解く中で迷子になった時、原点回帰させてくれる一冊です。https://amzn.to/3A1A0PA - 「近代建築の系譜 上・下巻」 W.J.R.カーティス 著
近代建築を深く理解するための必読書。歴史を知ることは、現代建築を理解する上で欠かせません。建築における時代の潮流、そしてその流れを汲みながら進化してきた近代建築の軌跡を辿ることで、建築史への理解が深まります。https://amzn.to/3ygDqxe https://amzn.to/3LHY6kV
現代建築の潮流を読み解く
- 「グッバイポストモダン」 隈研吾 著
1980年代に一世を風靡したポストモダン建築。近代モダニズム建築へのアンチテーゼとして生まれたこの建築様式を、隈研吾氏独自の視点で解説。時代を築いた建築家たちへのインタビューを通して、彼らの思想や建築への向き合い方を垣間見ることができます。https://amzn.to/4caYZgQ - 「現代建築理論序説」 ハリー・F.マルグレイヴ+デイヴィッド・グッドマン 原著
1960年代から90年代にかけての建築理論の変遷を辿る一冊。モダニズムからポストモダニズム、デコンストラクション、ミニマリズム… 様々な思想が生まれた時代背景や、建築家たちの試行錯誤を知ることで、現代建築への理解が深まります。https://amzn.to/3A2FIRj - 「建築をめざして」 ル・コルビュジエ 著
近代建築の巨匠、ル・コルビュジエ自身の建築思想が詰まった一冊。彼の言葉を通して、当時の最先端の建築思想や、巨匠が何を考え、どのように建築と向き合っていたのかを知ることができます。https://amzn.to/4c5l9AK
街並みと都市空間を考える
- 「街並みの美学」 芦原義信 著
世界各都市の街並みを建築家の視点で分析し、美しい街並みを生み出すための創造的手法を提案。建築家は、建物単体だけでなく、周囲の環境や街並みとの調和も考慮する必要があることを教えてくれる、街並みづくりのバイブルです。https://amzn.to/4bXvPS8 - 「見えがくれする都市」 槇文彦 著
日本の都市、特に江戸・東京に焦点を当て、その空間構造や歴史を紐解きながら、都市の美学を論じています。日本の都市が持つ独特の空間構成や、その背景にある文化や思想を理解する上で貴重な一冊です。https://amzn.to/4c27HxC
日本的美意識と住宅設計
- 「陰翳礼讃」 谷崎潤一郎 著
日本人の美意識を語る上で欠かせない名著。光と影の織りなす繊細な美しさ、素材の質感、空間の奥深さ… 日本建築が持つ魅力を再認識させてくれます。西洋建築とは異なる、日本の伝統的な美意識を学ぶ上で必読です。https://amzn.to/4d0010j - 「いい家の本」 宮脇壇 著
住宅作家、宮脇壇氏による住宅設計論。流行に流されず、「本当に良い家とは何か」を考えさせてくれる本です。住宅設計の基本に立ち返り、住む人の暮らしやすさ、快適さを追求する姿勢を学ぶことができます。https://amzn.to/3WmjhxU
建築家たちの「生き方」に学ぶ
- 「建築家という生き方」 日経アーキテクチュア
27人の有名建築家へのインタビューを通して、建築家という職業の現実、喜び、苦悩、そして未来を描きます。時代を築いた巨匠たちの生の声から、建築家としての「生き方」について考えるきっかけを与えてくれます。https://amzn.to/4dh3RBR
建築を学ぶことは、建物を設計する技術を身につけるだけでなく、歴史、文化、社会、そして人間の営み全体を理解することでもあります。
ぜひこれらの本を手に取り、建築の世界を広げ、深めてみてください。