二級建築士を目指す皆さん、こんにちは！法律用語の複雑さに苦戦していませんか？
今回は、建築基準法の基礎となる**「用語の定義」**について、さらに詳しく解説していきます。
法律用語は、ただ暗記するのではなく、関連条文とリンクさせながら理解することが重要です。試験対策としては、頻出用語を重点的に、関連条文と合わせて学習していくようにしましょう。
この記事では、頻出用語を例に挙げながら、具体的な学習方法を分かりやすく解説していきます。
ぜひ、法令集とマーカーを用意して、一緒に学習を進めていきましょう！
Contents
色分け＆インデックスで効率UP！自分だけのオリジナル法令集を作ろう！
まずは、法令集を自分だけのオリジナル学習ツールに進化させましょう！
- 用語の定義: 目立つ色でマーク (動画ではピンクを使用)
- 定義と関連性の高い重要箇所: 別の色でマーク (動画では緑を使用)
- 但し書きや除外規定: 青色でマーク
- 試験によく出る用語: インデックスを貼る
色分けすることで、視覚的に重要な情報が整理され、効率的に学習を進めることができます。
例えば、「建築物」という用語の定義をピンクでマークし、「特殊建築物」など関連性の高い用語を緑でマークする、といった具合です。
さらに、但し書きや除外規定は青でマークしておくと、試験でひっかけ問題が出題された際に、落ち着いて対応できるはずです。
頻出用語を解説！関連条文とリンクさせて理解を深めよう！
1. 建築物 (法2条1項)
- 定義: 「屋根及び柱若しくは壁を有するもの」で、土地に定着するものをいいます。
- ポイント: 「屋根」「柱または壁」「土地に定着」の3要素を満たす必要があります。
- 例: 駅舎は建築物ですが、線路上のプラットホームの屋根は建築物ではありません。
- 関連用語: 特殊建築物 (法2条2号、別表1)
- 劇場、病院、百貨店、ホテルなど、不特定多数の人が出入りする建築物は、火災発生時の安全確保などの観点から、より厳しい基準が設けられています。
- 試験では、特定の建築物が特殊建築物に該当するかどうかを問う問題が頻出です。
2. 主要構造部
- 定義: 建築物の構造上重要な部分を指し、「防火」 と 「構造耐力」 の2つの観点から定義されています。
- ポイント:
- 防火上の主要構造部: 火災時に、延焼を防ぐために重要な部分 (例: 壁、床、柱、梁、屋根、階段など)
- 構造耐力上の主要構造部: 地震などの災害時に、建物を支えるために重要な部分 (例: 基礎、柱、梁、耐力壁など)
- 試験対策:
- 主要構造部に該当するかどうかを問う問題が出題されることがあります。
- それぞれの主要構造部の役割を理解しておくことが重要です。
3. 耐火構造・準耐火構造
- 定義: 建築物の火災に対する安全性を示す基準です。
- 耐火構造: 火災時に一定時間、火災の拡大を防ぎ、倒壊しない構造 (最も厳しい基準)
- 準耐火構造: 耐火構造よりも耐火性能は劣りますが、火災の延焼を遅らせる効果があります。
- 防火構造: 火災時に、隣接する建築物への延焼を防止するための構造 (最も緩い基準)
- ポイント:
- それぞれの構造が求められる建築物の用途や規模は異なります。
- 耐火性能の高い建築材料の使用や、防火区画の設置などが求められます。
- 試験対策:
- それぞれの構造の基準や、具体的な建築材料が問われることがあります。
- 耐火時間や、建築材料の不燃性、難燃性なども合わせて理解しておきましょう。
4. 防火設備・特定防火設備
- 定義: 火災の発生を感知し、自動的に消火活動を行う設備です。
- 防火設備: 火災の感知、報知、消火、排煙などの機能を持つ設備 (例: スプリンクラー設備、自動火災報知設備、避難器具など)
- 特定防火設備: 防火設備の中でも、より高度な性能が求められる設備 (例: スプリンクラー設備、自動火災報知設備、排煙設備など)
- ポイント:
- 建築物の用途や規模に応じて、設置が義務付けられる設備が異なります。
- 適切に維持管理することが重要です。
- 試験対策:
- それぞれの設備の設置基準や性能が問われることがあります。
- 防火区画との関係性も理解しておきましょう。
過去問演習でアウトプット！知識を定着させよう！
用語の定義を理解したら、過去問演習を通して、実際に問題を解いてみましょう。
- 問題文に登場する用語の定義を、法令集で確認する癖をつけましょう。
- 関連する条文も合わせて確認することで、より深く理解を深めることができます。
- 間違えた問題は、解説をよく読み、なぜ間違えたのかを分析することが重要です。
このように、インプットとアウトプットを繰り返すことで、法律用語の理解を深め、応用力を身につけることができます。
まとめ｜用語の定義を制覇し、合格へ近づこう！
建築基準法は、建築に関する専門的な用語が多く、難解に感じるかもしれません。
しかし、用語の定義をしっかりと理解し、関連条文とリンクさせながら学習することで、必ず理解は深まります。
この記事を参考に、効率的な学習を進め、二級建築士合格を目指しましょう！